「聞こえ」と病気の関係

確かな医療技術と医療機器で、患者さんの「耳」「鼻」「のど」の悩みに応えている「耳鼻咽喉科 望月医院」。
院長、望月義也(もちづきよしや)先生に『「聞こえ」と病気の関係』に関してお話をお伺いしました。

 

Q.「聞こえ」と病気の関係を教えてください。

A.音楽療法による治療の学会があるくらいで、「聞こえ」と病気の関係は世界的にも注目されてきています。
もちろん日本でも注目度は高まってきています。
内科的な病気が治るという報告もありますし、音楽や音はメンタル面の刺激にもなります。

 

Q.聞こえにくい、あるいは聞こえないのはどういった病気と関連してくるのでしょうか。

A.音は耳に物理的な波として入って、それが耳の中の内耳という変換器で電気信号に変わります。
電気信号に変わった音は、脳神経を伝わって脳に入ります。
脳は、その電気信号を解析して、こういう音だと判断します。
聞こえないということは、脳に対する刺激が少ないということになります。
それは動かさないとだんだん足腰が弱ってくるということと同じなんです。
脳も刺激が少ないと働きが鈍くなります。
脳にエモーショナルな働きが少なくなると、感情にも抑揚がなくなってきます。

感情の起伏が少なくなったり、うつ病などでしばしば見られるような閉じこもりなどが起きてきますね。

 

Q.家族の方がしてあげられることはありますか?

A.返事がない時は、「今の聞こえなかった?」など、優しく語りかけてください。
叱るようにはしないでほしいですね。
叱られると人は閉じこもってしまいます。

 

Q.家族が見逃さないようにできることはありますか?

A.日本人は奥ゆかしいので、聞き返すと相手に悪いと思う事が多くみられますが、本人も聞き返すと悪いと思って、分かっていないのに生返事をしたりします。
このように、遠慮していると、実はどんどん悪化していきます。
判断しやすいのは、家族が後ろから呼びかけてみることですね。
日本語は文節が分かりにくい言語なので、相手が分かりやすいように区切って話すと良いです。
これは日本語が上手でない外国の方と話す時も有効です。

 

Q.耳鼻科の先生で、
補聴器相談医とそうではない先生がいらっしゃいます。
この違いはなんですか?

A.補聴器相談医は、日本耳鼻咽喉科学会が認定した医師です。学会の指定した講習を受けている耳鼻咽喉科の専門医です。
日本耳鼻咽喉科学会のWebサイトには相談できる医師が載っています。参考までにご覧になるといいでしょう。

補聴器は難聴の程度に関係なく、装着した方が効果があると思います。

▶︎ 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会

 

Q.新オレンジプランには「難聴は認知症の要因」と明記されていますが。

A.そうですね。国でも力を入れてきているようです。

難聴は脳の刺激が少なくなりますから、認知症などの病気の進行が早くなると言われています。
補聴器をつけると、聞こえるようになって脳に刺激が行きますから、進行はゆっくりになると言われています。

聞こえと病気の関係は、学会でもここ数年言われ始めていて、多くの信ぴょう性のある情報が出てきていますね。

▶︎ 認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)

 

Q.うつ病との関係はどうでしょうか?

A.いろいろな要因が引きこもりや閉じこもりを引き起こしますので、難聴がうつ病になるとは一概には言えませんが、気持ちが明るくなるようにするためには、脳に音がよく入るようにすることは重要なことだと思います。
補聴器をつけて、好きなテレビを見たり、好きな音楽を聴いたり、親しい人達と良く会話をすることは大切なことだと思います。

 

Q.補聴器をつける場合は、片耳と両耳とどちらがいいのでしょうか?

A.理想的には両耳装用がいいです。
まずは片方で試していただいて、良ければ両方の耳で使う事を考えれば良いと思います。

 

Q.聞こえの計測はどこですればいいでしょうか?

A.補聴器相談医の医師か、補聴器認定技能士のいる補聴器店で計測する事が良いです。補聴器認定技能士のいるお店は掲示が出ています。

 

Q.どちらに行ってもいいのでしょうか?

A.医師と補聴器店は連携が取れていますので、計測データはまず最初は医師のところで、耳の検査をする方がいいでしょうね。
検査、計測をきちんとしてから、補聴器装用する事が最も正しい方法です。

 

耳鼻咽喉科 望月医院

望月義也
耳鼻咽喉科 望月医院 院長
望月義也(もちづきよしや)

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